能書き以上 音楽未満

好きな人や物が多過ぎて、見放されないようにただ過ぎ去る日々を綴っています。

ミーティングを制したければ今すぐ立ち上がって板書せよ、と云う話

ご無沙汰しております、よつうちです。

昨日、同僚と「ミーティングを創る力なるものがビジネスパーソンにおいて重要なスキルの一つだよね〜」と横文字をたくさん使った癇に障る会話に興じておりましたが、一夜明けて改めて会議をうまく進められる人はビジネス上でも得をするよなぁ、としみじみ思い返しました。

そこで、今後私のような社会不適合者にも運命のいたずらで後輩などができてしまったときのために「ミーティングを創る力」なるものを言語化しておこう、と。
そして、それを手元のノートに書くのではなく、ブログなどにして多少の承認欲求を満たそう、と。そう思ったので筆を執りました。

本日もよろしくおねがいします。

とりあえず「立て」そして「板書しろ(ホワイトボードに書け)」!

いつもどおり最初に結論を書きました。
でもこの2アクションにつきます。

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で、今おそらく0.2%くらいの人が「おっしゃ理解!」とかって言って、次のミーティングから実践してくれると思うのですが、99.8%の人は「なんでやねん?理由説明せいや」とか「そもそもミーティングを作る力を定義してこいや」とか、そういうまっとうな主張をされると思うのでもう少し詳しく説明しますね。

まず「ミーティングを創る力」と言っているのは「そのミーティングの目的を達成するために参加者を動かすことができる力」と定義します。

例えば商談であれば「サービスの良さをちゃんと理解してもらい、懸念点を払拭し発注を決めてもらう」とか、企画会議であれば「幅広いアイデアが出揃い、そのアイデアの中で事業目的などと照らして最適なものが選出されていて次のアクションが決まっている状態」とか、それぞれのミーティングに目的があると思うので、その目的をちゃんと達成する力、という意味です。

ちなみに、そもそも目的が設定されてないミーティングはイケてないどころか時間の無駄なので、「ミーティングしましょう〜」→「ほいほい!ミーティングのゴールとか目的だけ教えてクレメンス」→「。。。。」みたいなやり取りが3回以上続いたら、心のLINEでそいつをブロックしましょう。

話がそれたのでもとに戻します。

人間の情報処理プロセスを理解せよ

で、上記の目的を達成するために板書っていうのが死ぬほど効果的なんですが、その理由は人間の脳の情報処理プロセスにあります。

ミーティングなどの議論をしているとき人間の脳内では「ワーキングメモリ」という構造を使って処理が行われてます。

長期記憶とか短期記憶って言葉は聞いたことがあると思いますが、ワーキングメモリそれより更に短い間情報を記憶して処理するための構造であるとざっくり理解ください。

イメージしやすい例えとして、ワーキングメモリはまな板とか台所に例えられます。
ワーキングメモリ上で切ったり調理したりと適切な形に整えて、冷蔵庫のような長期記憶につっこむ、みたいなイメージです。
(本当にイメージなので詳しく構造を知りたい人はちゃんと論文とかを読んでみてください、ブログ用に超超デフォルメしてかいてます。)

で、この人間はこのワーキングメモリっていうまな板を全員脳内にもってるんですが、みんながもってるまな板がめちゃくちゃ小さいんですよ!
ココがポイントなんです!

聞いたそばから忘れ、混乱していく人という悲しい生き物

私達の脳の中のまな板は非常に小さいので、文章でわーーーって説明されてわかった顔しててもほぼわかってないんですよ。ほとんどの人がマジでわかってないです。
悲しいけどこれ事実なんです。

もうちょっとちゃんというと、議論を進めたりするためには(聞いた情報を保持しながら、論点を整理して、自身の主張をまとめ、論理矛盾がないか検証し、適切な表現に変換して、)発言するというプロセスが必要なんですね。※()内が脳内処理です

これを料理で例えると、寿司を握りながら、豚の角煮の仕込みをしながら、蕎麦うつ、という作業を一つのまな板で同時にやってる感じですわ。無理ゲー。
寿司ネタのサーモンは豚の脂でベチャベチャだし、豚はそば粉まみれだし、そばに至って置く場所ないから手に持ってますわ。

でも、これ料理なら絶対やらないのに、ミーティングではわりと普通に同じレベルの大惨事を引き起こしているんですよ、脳内で。
だから当たり前なんですが、もうキャパオーバーで論点は整理できないし、議論はかみ合わないし、で時間だけが過ぎていき、意味のないミーティングが生まれてしまうんですね、とても悲しい。

で、その貧困な脳のメモリーを補助しミーティングを崩壊から救うための救世主が「板書(ホワイトボードに書くこと)」なんですよ。

板書することでさっきの脳内プロセスがこうなります。


板書なしの場合
脳内 :聞いた情報の保持、論点を整理、自身の主張のまとめ、論理矛盾がないか検証し、適切な表現に変換

板書ありの場合
ホワイトボード:聞いた情報の保持、論点を整理、(論理矛盾がないか検証し)、(適切な表現に変換)
脳内:自身の主張のまとめ、論理矛盾がないか検証し、適切な表現に変換

めちゃくちゃアウトソースできる!

つまり、板書をすることでミーティングに参加しているメンバーの脳のリソースを議論のために必要な思考に集中させられるんですよね。
その結果、ミーティングを目的に向けて推進していくことができるようになるんです。
これが最初に言った「ミーティングを創る」ってことにつながると僕は思ってます。

明日のミーティングで突然立ち上がれるか、が本当に重要だ

セミナーを受けて感動しても実際に次の日の行動が変わる人は5%以下、という話はあまりに通説ですが、多分このブログ読んでなるほどなぁって思った人の中で、次のミーティングで立ち上がって板書をする人は1%もいないと思うんです。

でもそれでいいと思ってるんですよ。
なぜなら立ち上がってペンを手にとった1%の人は確実に成果を出すレースにおいて、競争優位性が生まれるからです。

なので、1%くらいのひとは騙されたと思ってやってくれたらいいなぁと思い本日のブログを終わろうと思います。

すごく真面目なことを書いて疲れましたので、最近ハマっているGANG PARADEさんの「GANG2」という曲を最後に貼ってブログの締めとします。

www.youtube.com


お疲れ様です。

ほなね。